■パンとの出会い。そしてパン屋さんに。

高校を卒業してからスーパーで働いて、カラオケ屋さんでも働いて、あまりにも働き過ぎているから、宮崎でスーパーを経営している親戚が「うちに来い」って言うので、親戚のところに行きました。
配属されたのがスーパーの中のパン屋さんだったのです。

そこでパンと出会いました。

最初は苦痛でしょうがなかったです。
粉は重たいし、しんどい仕事やなって思っていたのですが、気がつけば「好き」になっていた。と言う感じです。

その後メルクさんで修行をさせていただき、沢山の事を学びました。
メルクさんは、本当に付き切りで様々な事を教えて下さいました。

修行中のある日。普段だったら通らない道。
偶然この店舗を見つけたのです。
勤めていたら、どうしても嫌な事とかもあるでしょ！
そんな時って普段通らない道を通ったり、回り道して帰ったりするじゃないですか。

「この場所イイな～」って思いながら、お金もないのに不動産屋さんに行って・・・

それから時を経て開業しました。

■パンづくりは自分作り

お店の名前は「スリール」といいます。
フランス語で“笑顔”を意味する言葉です。
「ブーランジェリー」っていうのは同じくフランス語で“パン職人”のことを指しています。
直訳したら「パン職人笑顔」って、ほら思い浮かべると笑えてきませんか？
買って笑顔、売って笑顔、食べて笑顔を心がけ、美味しいパンを食べているときのお客さんの笑顔を思い浮かべながら毎日パンを焼いてます。
そういう思いで作業するとパンが応えてくれるんです、ってホントの話ですから。

「パン作り」は「自分作り」
明日は今日より「マシ」になる！

修行先のブーランジェリーメルクさんのHP内にも「パンづくりは自分作り」と掲載されており、毎日パンと対話し、素材を生かそうと努力するパンづくりを通じて、自分が生かされている事に気づきます。パンづくりは、自分作りであり、自分自身が成長できる糧です。
そんなパンが、家族が食卓に集う楽しい食事に一役買えるなら幸いです。と言った素敵な意味が込められています。