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"ココロ・カラダに、おいしい毎日"
2024年7月3日(水曜日)
会場:株式会社トクラ大阪
主催:NPO法人新麦コレクション
協賛:戸倉商事株式会社、株式会社トクラ大阪
雑誌などでも取り上げられております関西・東海の
有名シェフ4名による関西初開催となる国産小麦講習会。
席はすぐに予約で満席となり、受講される方々も有名店の
シェフなど、とても貴重で豪華な講習会となりました。
今回シェフの講習ごとにまとめさせていただきましたので、
パン作りのヒントやご参考にしていただけると幸いです。
NPO法人 新麦コレクション / 理事長 池田浩明 様
まずは今回の主催者であります
NPO法人新麦コレクション様のご紹介です。
小麦を作る人から食べる人まで。
全国の生産者、流通業者、製粉会社、消費者などが集まった団体(コレクション)です。
初夏から全国で収穫が始まる新麦を通して、持続可能なクラフトフードに
”地域”(ローカル)という切り口で取り組まれています。
そんな新麦コレクション様から皆様にもご協力いただきたいご提案が
今年から始まります。
新麦解禁日の8月10日に皆様で「エピ」を作りませんか?というご提案です。
夏のパンイベントとして、盛り上げるのに麦の穂をかたどった「エピ」は
ピッタリのパンです。
今回の経緯などは、下記に詳しく書かせていただいております。
ル・プチメック創業者の元で感性に磨きをかけ、2009年に「ROUTE271」を大阪府高槻にオープン。
その後、大阪の中心・梅田に本店を移し、毎日長蛇の列を作っていた「ROUTE271」。
2023年5月、創業の地である大阪・高槻に戻り「丹青」として新たにオープン。
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兵庫県にあります名店「ビゴの店」にて、フィリップ・ビコ氏に師事。
基礎を徹底的に学び、Signifiant Signifie(シニフィアン シニフィエ)の志賀シェフが作る高加水パンに出会います。
芸術や音楽が多様な人を楽しませるように、日常において、パンで表現できたらとの想いで2018年に「Boulangerie bottira」をオープン。
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1982年創業の「株式会社小麦屋」の代表取締役に2018年就任。
2019年岐阜県にベーカリーカフェ「ESPRIT(エスプリ)」をオープンし、現在は岐阜県や愛知県に5店舗を展開。
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福岡県「pain stock(パンストック)」で働かれ、2021年愛知県名古屋市に「KISO(きそ)」をオープン。
様々な飲食店で働く傍ら20歳から独学でパン作りを始められ、製パン・製菓・サービスなど今までの経験を活かし、2018年栃木県那須塩原に「SHOPAIN ARTISAN BAKEHOUSE(ショウパン アルティザン ベイクハウス)」をオープン。
イタリアンレストランで出てくる少し粗めのフォカッチャを、パン屋的にアレンジしたイメージで作られたというパンです。
「時間が経っても美味しい。」を表現できないかと考えられていて、焼きたてよりも2日目に召し上がっていただきたいとおっしゃられていました。
ドーナツをお店でやるつもりはなかったという船井シェフですが、京都のベーカリーでドーナツを食べて「やってみたい!」と思い、そのお店で色々教えてもらい始めてみたそうです。
「ニューカンパ」と名付けられた「カンパーニュ」を作られました。
太白胡麻油などを使用しているので、自分なりのアレンジという意味も込めて「ニューカンパ」と名付けられました。
こちらのパンでは、高見シェフの湯種のお話が印象的でした。
糖化させる湯種とそうでない湯種を使い分けたり、湯ゲルに関しては余韻的な甘みのために使うなど、シェフなりの使い分けのお話となりました。
ブリオッシュが次の日にパサついてしまうのは、バターなどの固形油脂が冷えて固まるからではないかと考えメーカーへ相談したところ、固まらないバターとなると生クリームが良いのではないかという考えに至りました。
また、日本人の傾向として買ったパンを翌日に食べる習慣があるため、「次の日も美味しいブリオッシュを作ろう!」と考えられたパンです。
チャバタの方も試食のことを考慮して、一口サイズに仕上げていただきました。
セミドライトマトと2種のチーズ、バターを包んで焼成されたチャバタは、生地の旨味と具材が見事に調和した仕上がりに。
日本一おいしいエッグベネディクトを作りたいとの想いをもってこのパンを作られております。
今回は講習会版としまして、シリコン型を使ったパン・ド・ミ風にしていただきました。
仕込みの時点で少し生地が固いなと言うことで水を5%追加で吸水させたところ、少しゆるい生地になってしまったそうですが、クープのエッジなどもしっかりと際立った仕上がりになりました。
年始におきました能登半島地震を受けて、ベイクセールというアメリカの草の根活動である寄付活動を模してチャリティ活動が行われました。
「1つのことをみんなでやることで、こんなに大きな熱量になるのか!」と感動をして、一斉に盛り上がれるイベントとして今回の皆で「エピを作ろう!」をご提案されました。
そこに主催者である池田さんの解釈「新麦コレクションは収穫祭」も併せて、今回のエピのポスターには「おめでとうをいただきます」と記載もされています。
今年も無事収穫できた新麦に、あらためて感謝を表現する日として、皆様にもご協力を頂ければと思います。
夏場のパンの販売が落ち込む時期とされていますが、せっかく新麦の開始時期でもある中で夏のイベントとして皆様もぜひいかがでしょうか?
「#新麦 #新麦コレクション」とつけて、SNSへと投稿いただいてご一緒に盛り上げませんか?
今回の講習の予定にはなかったエピを急遽作っていただきました。
吉村シェフには、梅ペーストを使用した「ベーコンエピ」と「コーンブレッド生地のエピ」、渡邊シェフには「ブリオッシュ生地のエピ」の作成を行っていただきました。
今回のランチは、大阪にあります「パネ・ポルチーニ」の旗手一夫シェフにご用意いただきました
パネ・ポルチーニ特製のシャルキュトリは、それぞれが個性的でとても美味しく、シェフ達が作られた美味しいパンたちも相性抜群でした。
特別なランチタイムとなり、ご参加者の皆様やシェフの皆様も「美味しい!」と喜ばれておられました。
ハム、ソーセージ、パテ、テリーヌなどの総称で、その多くは豚肉を原料とし、鴨やジビエなどを使うこともあります
この講習会に向けての試作や取り組む姿勢などをシェフ同士が讃えあわれる場面もございました。
それほどに真剣に取り組まれて、今回の講習会に臨まれたのだなと感動しました。
新麦はもちろん、普段のパン作りにも活かせるヒントが多く、これからのパン作りの新たなポイントになるのではないかと思う様な部分もたくさんございました。
写真左から
予定終了時間よりも1時間の延長戦にも突入しましたが、終始ご参加された皆様はメモやお写真などを撮りながら真剣なまなざしで聞き入っておられました。
講習会終了後も、各シェフへご質問であったりと講師の方だけでなくご参加いただいている方の熱量もすごいと感じました。
講師の皆様・アシスタントの方々含め、本当に豪華なメンバーでの講習会となり、『新麦』という年に1度の楽しみを、より美味しく召し上がれるヒントがたくさん詰まった会となったのではないかと感じました。
また、それぞれのシェフによるパンへのアプローチは、私の中で初めて学ぶことが多く、本当に発見の多い講習会となりました。
このレポートを書きながら、改めて講師の方々の想いや会場の熱量を思い出します。
皆様のパン作りの何かヒントとなりましたら幸いでございます。
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