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"ココロ・カラダに、おいしい毎日"
2024年11月6日(水曜日)
会場:江別製粉株式会社 東京LAB
主催:戸倉商事株式会社 ママパン事業部
協力:江別製粉株式会社
子供の頃より料理に目覚め、調理師専門学校の製菓技術科を卒業後、
「京都宝ヶ池プリンスホテル」(現 ザ・プリンスホテル京都宝ヶ池)の製菓課に配属。
その後、フランス人オーナーのお店やホテルなどで修行を重ね、
母校である学校法人大和学園京都製菓技術専門学校の講師として教鞭をとった後に、独立し自営を経てベーカリーコンサルタントとして国内外で現場指導やレシピ開発などを行い、
2016年4月より戸倉商事株式会社 ママパン事業部のシェフとして現在に至る。
一般企業に就職したものの、子供の頃からの夢だった「お菓子の先生」への憧れが捨て切れず、
料理教室に通い製菓製パン講師の資格を取得。
パン作りの楽しさに出会う。
就職後は講師をしつつ業務用製パンを学ぶ機会を経て、ますますパン作りにのめり込み、
製粉会社にて勤務。出産を機に退職し、自宅パン教室を開催しながら専門学校に通い製菓衛生師を所得。
パン屋や料理教室講師を経て、2024年江別製粉株式会社に入社し、
東京LABに勤務、現在に至る。
この度、江別製粉株式会社様の東京LABをお借りして開催をしたママパン初の講習会。
北海道産小麦を使用した菓子用小麦粉「ドルチェ」の魅力をもっと感じていただくことをテーマに、
小麦粉の味や香り、特性をよりよく感じていただける「スコーン」をメインに、「ドルチェ」の魅力を作り・学び・語らえる講習会として開催をさせていただきました。
バターを使わず乳脂肪分が高めの生クリームを使ったスコーン。
ポイントは、使用する生クリームは動物性のものを選ぶことと、乳脂肪分が高めのものを使うこと。(セミナーでは乳脂肪分47%の生クリームを使用)
表面はサクッと、中はふんわりとした仕上がりでとても美味しかったです!
ポイントは、薄力粉、薄くスライスした発酵バター(無塩バター)、卵と牛乳を合わせたものをそれぞれ冷蔵庫でよく冷やしておくこと。
まとめた生地から型抜きする際は、上から思いっきり型を押し込み、グリグリと廻さないで、型を上に引き上げる。
型から生地を取り出す際に、生地側面を触らないよう、天板の上に載せる。
前日から仕込んだ自家製のクロテッドクリーム風と、ママパンで販売している有機ドライいちじくとドライアプリコットを使った自家製ジャムを合わせて懇親会の時にいただきました!
イングリッシュスコーンと同じ生地を使って、セミドライトマト、サイコロチーズ、グリーンオリーブ、ブラックオリーブ、ベーコン、刻んだ大葉などを混ぜ込んだスコーン。 天板に大きく焼くと、まるでフォカッチャのようです。
見た目にも栄養的にも優れているドライフルーツ類をそのまま混ぜ込むと、スコーン生地の水分を奪ってしまったり、焦げたりするため下処理することをおすすめします!
北海道産のコーンフラワーをブレンドしたスコーンです。
よりコーンの味わいを引き出すために、伸ばして抜いた生地の上に霧吹きをして、北海道産のコーングリッツをまぶして焼成。
小麦粉は同じ場所で連続して作る「連作」を行うと、土壌環境が悪化して、生産量が減少したり、病気になりやすくなります。
小麦農家さんは昔から、1つの畑を1年おきに、小麦を作り、大豆を作り、甜菜を作り、ジャガイモを作りと、連作障害を回避する農業を行なってきました。
そのような持続可能な農業の仕組みの中で、非遺伝子組み換えの「ビビアン」という品種のコーンが仲間に加わり、そのコーンを江別製粉さんの新たな工場でコーンフラワーやコーングリッツに加工し、
ママパンが仕入れさせていただいて販売をしております。
スコーンに酵母!?
実際に自家製酵母を使った酵母スコーンなどはSNSなどでも見ることができます。
酵母が発生させる炭酸ガスと、ベーキングパウダーが発生させる炭酸ガスのタイミングは違うため、理論的に把握すると手作りの楽しさに広がりができます。
今回使用した酵母は、雄大な北海道の大自然で育った「エゾヤマザクラのさくらんぼ」を分離源とした北海道十勝産のとかち野酵母インスタントドライタイプです。
焼き上がりの表情は、パイやデニッシュのようで、ソフトな口当たりでした。
スコーン以外にも、手軽に作れる一品としてキャラメルケーキのデモも行いました。
まずは自家製のキャラメル作りからスタート。
キャラメルソース作りのコツは慌てず、ゆっくりと、そしてあまり触らない。しっかりと焦がしてから、お湯を足して濃度を調整し生クリームを入れれば完成です。
出来上がったキャラメルソースは大きめのボールに移して、そこにあらかじめしっかりと下処理をした
有機クルミと
有機ドライいちじくをたっぷりと加え混ぜ合わせれば生地の完成!
こちらもランチと一緒に召し上がっていただきました。
ランチには、江別製粉様に製粉をお願いしているママパンオリジナル小麦粉
『はるゆたかブレンドプレミアム7』で焼いた山食パンで使ったサンドイッチに、ママパンレシピとしても公開しておりますシュー生地のフランスの郷土料理グジェール。
そして、清水シェフがドルチェで作ったキャラメルケーキと、オーガニックのスープを召し上がっていただきました。
江別製粉の齋藤さんより、小麦粉についての色々なお話をしていただきました。
現在ハルユタカ、春よ恋、キタノカオリ、はるきらり、きたほなみ、ゆめちからの6品種の小麦を江別製粉では製粉されています。
昔に比べ、国産小麦の生産量は増えつつあるようですが、まだまだ外国産小麦の輸入に依存している状況ということ。
国産小麦の生産量のトップは北海道であり、その中でも最も多く育種されているのがドルチェにも使われている「きたほなみ」だそうです。
実はこのきたほなみ菓子用粉としてももちろん多く使われているのですが、麺用として使われることが最も多いのだそう。
お話の中でちょっとしたクイズもしていただきました!
答えは、小麦の穂先のふさふさとしたヒゲのようなものを指し「のげ」といいます。
今回ご参加くださいました受講生の皆さま、本当にありがとうございました。
ママパンとして記念すべき第1回目の開催となり、次回に向けて非常に収穫のあるセミナー開催となりました。
少人数ならではの距離感の中、face to faceでお互いに有意義な会話・時間を過ごせたのではないかと思っております。
一方的な講義・実習ではなく、皆さまの声を直接聴きながらの空間はあっという間に過ぎ、
密度の濃いとても楽しい時間となりました。
一緒に開催させていただきました、江別製粉株式会社の皆さま、
またご協力いただきました各関係者の皆さまにも心から感謝申し上げます。
今回、ご受講いただいた皆さまとまたお逢い出来るのを楽しみにしつつ、
まだお会いしていない皆さまともお会いできるのを楽しみに、
これからもママパンはパンづくりやお菓子づくりのお役に立てるよう、
“ココロ・カラダに、おいしい毎日”を皆さまに届けるために
今後も取り組んでまいります。