ISIK(イシック)社について
ISIKの創業者は、もともとこの土地で、雑貨店を営んでいました。
彼は、ぶどうの起源がトルコにあることを知り、トルコが誇るサルタナレーズン(種無しレーズン)を世界に輸出したいと思い、1974年に会社を設立しました。
そして、1984年にトルコで初めてオーガニック認証を取得し、オーストラリア、ニュージランドへ輸出を開始しました。
オーガニックの生産プロジェクトは、ハッピービレッジプロジェクトとしてISIK社が取り組みを開始し、現在では200ビレッジ、3600以上の農家が登録しています。そしてその参加者は年々増え続けています。
イチジクから始まったこのプロジェクトも、レーズン、アプリコット、ヘーゼルナッツと各商品に広がっています。
現在、ISIK社の売上は、約98%が海外向けです。
また、2018年度は約28000トンのフルーツおよびナッツ加工品を輸出しました。
<ハッピービレッジプロジェクトとは>
Logo mark by ISIK Tarim Urunleri A.S. Izmir / Turkey
ハッピービレッジプロジェクトのロゴマーク並びに、ISIK社提供写真の無断使用は禁止されています。
自然環境を守りつつ、農家が世界に誇れる農産物を栽培していると言う誇りを持って仕事に取り組むことができる環境を整え、安心安全な食物を手にする消費者にも恩恵をもたらし、結果として関係する全員の生活向上につながり、ハッピーになれるプロジェクトです。
ハッピービレッジプロジェクトの理念は次の通りです。
Happy Villege Projectの基本理念
1:リーダーシップ
2:勤勉
3:誠実
4:連帯
5:信頼
6:責任
7:正直
8:寛容さと尊重
9:謙虚さ
このハッピービレッジプロジェクトを支えているのが、ISIK社のアグロノミスト達です。
現在ISIK社には13名のアグロノミストがいて、一人一人が農家を訪問したり、村の集会場やカフェを利用してオーガニックの精神や考え方、作物の育て方やノウハウを伝えています。
※村の集会所にてアグロノミスト交えた勉強会の様子 Photo by ISIK Tarim Urunleri A.S. Izmir / Turkey
なぜなら、オーガニックの認証はドイツやアメリカなど他国の規格を遵守しなければなりません。有機栽培を申請する生産地では、毎年、葉っぱ、土壌、木の皮などを採取して、定期的にドイツなどの認定機関に送り、検査を受けなければなりません。
ISIK社は、日本の有機JAS認定も取得していため、農水省が現地に赴き、調査しています。
アグロノミストも自分たちの知識向上と、情報のアップデートのためにドイツからオーガニックの専門家を呼んで定期的に勉強をしています。
また、ISIK社は高地生活の生産者(農家)が安心して仕事に取り組めるよう、経済的かつ精神的な支援を行っています。
例えば、7km先から90トンのキャパシティを持つ貯水槽までパイプラインで生活用水を引いてくるなど、一連の設備についても援助協力をしています。
※ある村の貯水設備は、約1000人が利用しています。写真は村の貯水槽。
収穫期は農家の親戚等が遠方から村までやってきて収穫を手伝います。
その時の宿泊場所についても、衛生的で快適な建物をISIK社は提供しています。
サルタナレーズ圃場の近所に ISIK 社が用意した労働者のための宿泊施設 Photo by ISIK Tarim Urunleri A.S. Izmir / Turkey
さらに、大人が仕事(収穫等)をしている間、子供が学習できるように学校を立てたりもしています。このように、教育施設には、海外(特にヨーロッパ)からのISIK顧客も出資して、素晴らしい関係を築いています。
ハッピービレッジプロジェクトによって建設された学校内にて Photo by ISIK Tarim Urunleri A.S. Izmir / Turkey
2年前に新しくなったISIK社の工場には、地元の子供達や海外の高校生などもオーガニックの勉強のために訪れています。
もちろん、農家の皆さんにも見学していただいて、自分たちが収穫した作物がどのように商品化されていくのかを体験していただき、より有機に対する知識や熱意を持ってもらう活動も欠かせません。
ISIK社は、トルコにおけるオーガニックのリーディングカンパニーとして、生産者(農家)とのリレーションシップを大切にしながら、成長し続けています。
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