トルコの郷土菓子
バクラヴァ

パイ生地よりも薄い、パート・フィロ生地を何層にも重ね、砕いたナッツを挟んで焼き上げる「バクラヴァ」は、 ピスタチオの一大産地、トルコでもっとも親しまれている郷土菓子です。
現地では、浸るくらいに甘いシロップをかけるのがポピュラーな仕上げ方ですが、日本人にも食べやすいようにシロップは控えめに仕上げるのがオススメです。
サクサクとした生地に、たっぷりのピスタチオのコク深く濃厚な味わいが楽しめます。

※こちらは上級者用のレシピです。

配 合(15cm スクエア型1台分)

材料名 分量

パート・フィロ

150g

チョップドピスタチオ

200g

ピスタチオペースト

30g

無塩バター(澄ましバター)

約60g

 

 

【レモン風味シロップ】

 

100g

グラニュー糖

100g

バニラビーンズ

お好み

レモン果汁

お好み



ピスタチオペースト

ピスタチオを予めペースト状にしておくことで、パン・焼き菓子の生地への混ぜ込みのほか、 料理のソースや、仕上げのクリームなど幅広い用途でアレンジしやすくなります。


材料 比率

ピスタチオ

100%

太白胡麻油

40%

トレハロース

50%



ピスタチオを茹でた後、粗刻みにし、太白胡麻油、トレハロースを加えて混ぜ合わせ、30分程置いておきます。
全体が十分に馴染んだら、フードプロセッサーなどを使いペースト状にします。

※出来上がりの硬さ、粒感などはお好みの具合で調整してください。

    クランベリーフランスのピスタチオチーズクリーム
    クランベリーフランスのピスタチオチーズクリーム
ピスタチオの下処理について 生タイプのピスタチオは、加熱してお召し上がりください。
また、ピスタチオはローストすると香りが引き立ち、茹でる事で色鮮やかになります。


▶ローストする場合の目安:
160~170℃で約5~10分 ※量により調整してください。


▶茹でる場合の目安:
沸騰したお湯に入れ、入れた全てが浮かび上がってから1分程度茹でます。

製法工程

1.下準備

・澄ましバターを作っておきます。
・レモン風味シロップを作っておきます。
・型に敷き紙を敷いておきます。
・ピスタチオは軽くローストしておきます。


2.組み立て

1:
型にパート・フィロを1枚敷き、澄ましバターを全面に塗ります。

2:
パート・フィロが5層になるまで①の工程を繰り返します。

3:
表面に澄ましバターを塗り、全体にチョップドピスタチオを散らします。

4:
③の工程を3回繰り返します。

5:
表面にパート・フィロを重ね、ピスタチオペーストを全面に塗り、チョップドピスタチオを全体に散らします。

6:
表面にパート・フィロを重ね、澄ましバターを全面に塗ります。

7:
チョップドピスタチオを全体に散らし、パート・フィロを重ねる工程を2回繰り返します。

最後に、パート・フィロを数枚重ねます。


3.焼成

ナイフを使って好みの大きさになるように、型の底までしっかりと切り込みをいれます。

170℃のオーブンで約90分焼成します。

※底面が焦げないように様子を見ながら、しっかりと焼き込んでください。

4.仕上げ

焼成後、もう一度温めなおしたレモン風味シロップを上面に塗り、お好みでピスタチオを飾って仕上げます。