基準値:蛋白質 12.0±1.5% 灰分 0.6±0.1%(2019年7月9日付)
現在の普通小麦の原種にあたる、スペルト小麦を使った小麦粉です。
イタリアではFarro、ドイツではDinkel、スイスではSpelzと呼ばれるスペルト小麦は、独特の良い風味と香りに加え、無農薬または低農薬で栽培できること、小麦アレルギーを発症し難いことなど、健康面の理由からも関心が集まり、各国で急速に愛好者が増加している注目の小麦です。
※ただしグルテンフリーではありません。小麦アレルギーをお持ちの方は、必ず事前に医師にご相談下さい。
【スペルト小麦について】
主食として消費されている小麦と米は品種改良が進んでいる穀物ですが、スペルト小麦は遺伝子操作はもちろん、人工的な品種改良がほとんど行われていません。また、極端な天候異変や土壌条件に対処できる強健な植物で、厚い皮殻により汚染物質や昆虫から内部が守られるようにできています。
【香りと味わいが人気】
ヨーロッパでは健康上の理由よりも、独特のナッツ風味の香りと深い味わいの美味しさが、一番の理由として好まれています。
パンやピザ、パスタ、クッキー等に適し、特にハード系のパンでは、かめばかむほど深い味わいを楽しんでいただけます。
【豊富な栄養素】
表皮と胚芽に重要な栄養が含まれている普通小麦と違い、スペルト小麦の栄養は硬い皮殻の内部に含まれます。そのため、たんぱく質(アミノ酸)やビタミン、食物繊維などの栄養が除去されず、小麦粉へ製粉後も豊富に含まれています。
また、水溶性が高いため、その豊富な栄養素の吸収が早いのも特徴です。
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古代小麦のハーマンタッシェン
三田村 杏 大津店スタッフ
スペルト小麦は、収穫率が低く、硬い皮殻を脱皮し難く製粉歩留まりが悪いため、長い間ヨーロッパの特定の場所だけでしか栽培されていなかったそうです。現在では再評価され、ヨーロッパのパン屋では殆どの店頭にスペルト小麦のパンが並んでいる程に人気です。