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"ココロ・カラダに、おいしい毎日"
08
油脂類について
例外もありますが、簡単にいうと「油脂」は下記に分けられます。
第一に「パンにコクを与えて美味しくする」ことが一番です。
バターやマーガリンなどのように強い香りや味を持ち合わせているものは、それらがパンに直接反映されます。
パンに特徴ある味や香りを求める場合は、バター、マーガリン、オリーブオイルなど個性の強い油脂を配合します。
ただし、味や香りが強い分、他の素材の風味を感じにくくなったり、お互いが良い効果を発揮出来なくなる可能性もあるので、他の材料との相性も考えなくてはなりません。
大事なのはつくり手のイメージするパンに合った油脂の選択です。
また、ショートニングのように無味無臭の油脂を配合することもあります。
この場合は、そのパンにとって油脂の香りや味が邪魔になるものの、「伸展性を良くする」という油脂の効果があるためです。
油脂が均一に練り込まれたパン生地は、油脂の持っている調理特性の「可塑性(かそせい)」(外部からの物理的な力により、その形を自由に変えること。)を利用することにより、伸展性が良くなります。
伸展性のある生地は作業性が良く、焼成時にはオーブン内での窯伸びも良くなりボリュームが増大します。
オーブン内でよく膨らむということは、火の通りが良くなるため適正な時間で焼き上がり、ソフトで口溶けの良い美味しいパンに仕上がるという事です。
他にも、「老化抑制」や「乳化作用」といった効果も得ることが出来ます。
「バター」は、牛乳の中に含まれている「乳脂肪」を凝集させて固めたものですが、大きく分類して4つに分けられます。
ここでいう「クリーム」は、牛乳を遠心分離器にかけて「乳脂肪」を濃縮したものです。
また、「食塩不使用」などの表示もよく見かけますが、あくまでも人工的に「塩分」を加えていないということで、バターの原料である生乳にはもともと微量の「塩分」は含まれています。
「カロチノイド」と呼ばれる脂溶性の色素がバターの黄色の元となっています。
元々は乳牛が食べる牧草の中に含まれている色素ですが、牧草中では他の「クロロフィル」という緑色の色素の方が強いので隠れています。
乳牛の体内に入って吸収されてからは「脂肪球」と呼ばれる特殊な被膜の中に溶け込みます。この粒子は光を不規則に散乱(乱反射)するという特性を持っているので牛乳は白っぽく見えます。
※透明な砂糖(上白糖やグラニュー糖など)や、雲や雪が白く見えるのと同じです。
バターは牛乳の中の脂肪球を凝集させて固めたものなので、製造中に脂肪球を保護していた被膜が破れ、中に包まれていた乳脂肪が表面に現れます。
ここで初めて「カロチノイド」本来の黄色が表面に現れるのでバターは黄色をしているのです。
因みに、季節による牧草の違いや餌の種類によって、バターの色は大きく変わってきます。
例えば、春から夏にかけて新鮮な牧草を食べられる時期には、餌の中の「カロチノイド」色素の量が多いので、この時期に製造されるバターは鮮やかな黄色をしています。
ところが、冬には新鮮な牧草が食べられないので、どうしてもバターの色は薄くなってしまいます。
そこで、大規模な工場では、バターに植物系の色素を添加して、年間を通じてバターの色がほぼ一定になるように調整を行なっています。
また、乳牛の飼料を「カロチノイド」色素の少ない干し草やとうもろこしなどの穀物にしている事で、季節に限らず白いバターもあります。
「カロチノイド」と呼ばれる脂溶性の色素がバターの黄色の元となっています。
元々は乳牛が食べる牧草の中に含まれている色素ですが、牧草中では他の「クロロフィル」という緑色の色素の方が強いので隠れています。
乳牛の体内に入って吸収されてからは「脂肪球」と呼ばれる特殊な被膜の中に溶け込みます。この粒子は光を不規則に散乱(乱反射)するという特性を持っているので牛乳は白っぽく見えます。
※透明な砂糖(上白糖やグラニュー糖など)や、雲や雪が白く見えるのと同じです。
ところが、バターは牛乳の中の脂肪球を凝集させて固めたものなので、製造中に脂肪球を保護していた被膜が破れ、中に包まれていた乳脂肪が表面に現れます。
ここで初めて「カロチノイド」本来の黄色が表面に現れるのでバターは黄色をしているのです。
因みに、季節による牧草の違いや餌の種類によって、バターの色は大きく変わってきます。
例えば、春から夏にかけて新鮮な牧草を食べられる時期には、餌の中の「カロチノイド」色素の量が多いので、この時期に製造されるバターは鮮やかな黄色をしています。
ところが、冬には新鮮な牧草が食べられないので、どうしてもバターの色は薄くなってしまいます。
そこで、大規模な工場では、バターに植物系の色素を添加して、年間を通じてバターの色がほぼ一定になるように調整を行なっています。
また、乳牛の飼料を「カロチノイド」色素の少ない干し草やとうもろこしなどの穀物にしている事で、季節に限らず白いバターもあります。
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