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フィリングについて

【パンづくりの副材料】、今回は「フィリング」についてのお話です。

そもそも、フィリングとは?

フィリングは英語で「詰め物」を意味します。
パンやパイなどの中身として使うことから、様々なものがフィリングとひとくくりに呼ばれています。

クリームパン(カスタードクリーム)

あんパン(餡子)

フィリングには、様々な風味だけではなく状態のバリエーションも豊富にラインナップされています。
・耐熱性があるもの
・生食可能なもの
・滑らかで軽いもの
・硬いもの(保形性が高いもの)
・バニラビーンズ入りや果肉・ゼリーなどの固形物が混ざったものなど

また、美味しさだけでなく見た目の綺麗さや食感などはもちろんのこと、自家製ではなく既製品を使用するメリットにハンドリング(作業性)の良さも非常に大事になってきます。

大まかなフィリングの種類

代表的なものとして、下記があげられます。

フラワーペーストについて

ママパンでも取扱いの量が多いのが「フラワーペースト」です。
Flour(小麦粉) + Paste(ペースト状)を組み合わせた造語で、食品衛生法では以下のとおり定義されています。

「フラワーペースト」とは?
小麦粉、澱粉、ナッツ類若しくはその加工品、ココア、チョコレート、コーヒー、果肉、果汁、いも類、豆類又は野菜類を主要原料とし、これに砂糖、油脂、粉乳、卵、小麦粉等を加え、加熱殺菌してペースト状とし、パン又は菓子に充てん又は塗布して食用に供するものをいう。

フラワーペーストがよく使用されるもの

パンだけではなく、洋菓子や和菓子まで多種多様に使用されています。

パン
クリームパンやチョココロネなどの菓子パン類、サンドロールや食パン加工品などのサンド類、ドーナツ、デニッシュ・ペストリーなど
和洋菓子
シュークリーム、ロールケーキ、蒸しケーキ、ワッフル、大判焼き、たい焼きなど

「焼き込みタイプ」と「生食可能タイプ」があり、用途によって使い分けます。
また、パンでの用途でいえば、折り込み生地によく使用されるフラワーペーストをシート状に成型したものもあります。

昔は、製菓製パン事業者が手作りでフィリングを製造していましたが、需要の増加と共に、衛生的で安定した品質の製品への要望が高まり、各地にフィリングを専門に製造する会社が設立され、現在に至っています。
同じカスタードクリームでも製造メーカーによって違いがあるので、お好みのフィリングを見つけてお楽しみいただけますと幸いです。

Filling Lineup

フィリングの一覧

ママパンでお取り扱いしているフィリングはこちら
パン・菓子用フィリング

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