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基本のパウンドケーキ

ワンボウルで作ることができるパウンドケーキはお菓子作り初心者さんにもおすすめ。
泡立て器(ホイッパー)の使い方を学ぶと共に、第1回で紹介したゴムベラの使い方もおさらいしましょう。

まず「パウンドケーキ」とは??

パウンドケーキは、18世紀イギリスで誕生しました。
砂糖漬けのフルーツの皮を入れて焼き上げられ、当時は結婚式のウェディングケーキやお祝いの席で供されることの多い大型のケーキでした。

20世紀頃になると日持ちすることから贈答品として人気を博し、特別な日のケーキから日常にも楽しめるケーキへと変化しました。

現在では、家庭でも手軽に焼くことができる定番の焼き菓子として、年代を問わず愛されています。

パウンドケーキの特徴

名前の語源となったバター、砂糖、卵、小麦粉をそれぞれ1ポンド(約450g)ずつ使用する「四同割」と呼ばれる配合が基本となっています。

生地の製法にはシュガーバッター法、フラワーバッター法、オールインワン法などありますが、バターのクリーミング性を利用するシュガーバッター法で仕込むのが一般的です。

※クリーミング性とは
バターに限らず、固形油脂を攪拌すると多量の空気を抱き込む性質のことです。

バターと砂糖を十分にすり混ぜながら空気を含ませることで、しっとりとした重みの中に軽い味わいと口溶けの良さが生まれます。
含ませた空気によりしっかり生地を膨らませ、綺麗なキメを作ることが美味しいパウンドケーキに焼き上げるポイントです。

ずっしりとしていながら、口にするとしっとり溶けるパウンドケーキ。
主役として十分に美味しく味わえるため、クリームなどと組み合わせることは稀です。

泡立て器(ホイッパー)の使い方がポイント


泡立て器(ホイッパー)の使い方をマスターすれば

・失敗(卵が分離)しにくくなる
・火通りが良くなることで焼きムラなく均一に焼き上がり、美しく仕上がる
・美味しい状態が長持ちする(老化を遅らせる)


結果、美味しいパウンドケーキに仕上がります。

泡立て器(ホイッパー)の
持ち方・動かし方

How to hold & move

持ち方

・親指と中指で泡立て器を挟むように持ち、ワイヤー部分に人差し指を添えます。
※人差し指は添えるだけです。力は入れないようにしましょう。
・手首は円を描いて回すことが出来る力加減にしてください。
・握り込まないように注意しましょう。
※握り込むと手首を返しながら使う時うまく扱えなくなります。

動かし方

▼ 2種類以上をホイップする時

※パウンドケーキでは柔らかくしたバターと砂糖をホイップします。
ホイッパーを持った手首を大きく返すようにボウル全体を使ってホイップしていきます。

やり方を動画で!

▼ シュガーバッター法 
(ベース生地(バター+砂糖)に卵を加えて乳化させる時)

※パウンドケーキではバターに砂糖を加えてホイップした生地に、卵を加え混ぜます。
中心部分を混ぜて芯(核)をつくります。
徐々に円を大きくし芯(核)を広げていきます。全体を馴染ませるイメージで混ぜます。
工程を2~3回に分けて行います。

ここでしっかり乳化させることがポイントです。

やり方を動画で!

▼ ベース生地(バター+砂糖+卵)に
薄力粉を加え混ぜる時

※ゴムベラを使用します。
比重の軽い物(ホイップクリームや泡立てたスポンジ生地など)を混ぜる時、手首を右利きの方は時計回り(左利きの方は反時計回り)に生地の底からすくいあげるように混ぜ合わせて、上にのせていくイメージです。

やり方を動画で!

ゴムベラの持ち方と動かし方は「 第1回 基本のブラウニー」をご参照ください。

混ぜ方をマスターしたら
早速パウンドケーキ作りにチャレンジ!!

「 基本のパウンドケーキ 」

パウンドケーキとは、バター・砂糖・卵・小麦粉をそれぞれ1ポンド(pound)ずつ使って作ることから「パウンド」ケーキと名づけられた、イギリス発祥のバターケーキです。
ワンボウルに材料を混ぜていくシンプルなケーキですが、混ぜ方のポイントをマスターすることで、口どけが良くしっとりした食感になります。
コーヒーブレイクやティータイムのおともにはもちろん、ラッピングしてプレゼントにもぴったりです。

Basic bread Key

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