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基本のビスキュイ・
ア・ラ・キュイエール

外はさっくり、中はふんわりとした優しい甘さが特徴のフランス伝統菓子。
メレンゲの立て方はもちろん、絞り方も仕上がりを左右する大切なポイント!
キレイに仕上げるポイントを押さえて、ビスキュイ・ア・ラ・キュイエール作りに挑戦してみましょう。

「ビスキュイ・ア・ラ・キュイエール」とは??

ビスキュイ・ア・ラ・キュイエールは、「パータ・ビスキュイ」という卵を別立てで作る生地の一種です。
泡立てたメレンゲに卵黄と小麦粉を加えて作るため、より軽やかでふんわりとした食感が特徴です。
また、このお菓子ならではのポイントとして、焼く前に粉砂糖を振る工程があります。
これにより、生地表面に細かい砂糖の膜ができ、外はカリッと、中はふんわりと仕上がります。
この砂糖の膜は、フランス語で「ペルル(真珠)」と呼ばれ、美しい見た目と理想的な食感を生み出します。
軽く口どけの良いビスキュイ・ア・ラ・キュイエールは、そのまま食べるだけでなく、ティラミスやシャルロットの土台にも使われる、お菓子作りの基本のひとつです。

名前の意味は?

「ア・ラ・キュイエール(à la cuillère)」は、フランス語で「スプーンで作られた」という意味を持ちます。
この名前の由来は、かつて絞り袋が普及する前、スプーンを使って生地を天板に落として成形していたことにあります。
現在では、絞り袋を使って細長く形を整えるのが一般的ですが、名前にはその昔の製法の名残が残っています。

美味しいビスキュイ・ア・ラ・キュイエールのポイント


下記ポイントが重要!

・メレンゲの泡立て具合
(ポイントは コチラ をチェック)
・生地の混ぜ具合
・生地を絞り袋に入れるコツ
・生地を絞り出す際の力加減やスピード


上記をマスターすることにより、サクッとした口どけの軽いビスキュイ・ア・ラ・キュイエールに仕上がります。

今回使用する道具

uses tools

丸口金はさまざまな用途で使用します。
デコレーションだけではなく、生地やクリーム類の絞り出しにも活躍します。
丸口金はサイズや力加減によって、絞り出した生地やクリームの形状、質感が変わるのも特徴のひとつです。
製菓製パンで使用頻度の高い丸口金No.10でまっすぐ絞る技術を習得しましょう。

ヘラやドレッジで何度も絞り袋に生地を入れる作業を行うと、中の気泡が潰れてしまい生地のコンディションが悪化します。
生地の状態を悪くしない為にも生地に触れる回数を減らすことがポイントです。
1回で作業を終わらせられる量のクリームが入るサイズを選ぶと良いです。

絞り袋の使い方

口金のセット方法

はさみでカットする目安は、口金の1/3程度が出るくらい。
口金を入れて大きさを確認し、まずは小さ目にカットします。
それから少しずつ切り進めたほうが安心です(特にビニール製の絞り袋は、口金を押し込むと少し広がります)。
使い捨てのビニール製絞り袋は、その都度口金に合わせてカットすればOKですが布製の絞り袋は、なるべく多くの手持ちの口金に対応できるようカットする必要があります。

絞り袋に口金がセットできたら、口金の少し手前をねじり、口金の中へ押し込んでおきましょう。
これで、絞り袋に栓ができました。
栓をしておかないと、袋に詰めたものが流れ出てしまう危険があります。

絞り袋への生地入れ

手に持たずに、計量カップやマグカップなどに絞り袋を被せると 両手が使えるようになるので詰める作業がしやすい為、初心者さんにはコチラがおすすめです。

クリームを入れ終えれば、ドレッジを使って生地を絞り口に寄せて、余分な空気を抜くように先端部分へと集めます。

持ち方と絞り方

やり方を動画で!


ビスキュイ・ア・ラ・キュイエール作りにチャレンジ!!

「 基本のビスキュイ・ア・ラ・キュイエール 」

メレンゲをしっかり泡立てて作るふわふわの軽い仕上がりが特徴のビスキュイ・ア・ラ・キュイエールです。
卵黄と卵白に分けた卵をそれぞれ泡立て、気泡をつぶさないように手順通り丁寧に混ぜ合わせて作ります。
ぜひ、コツを押さえてさっくり食感のビスキュイ・ア・ラ・キュイエールをマスターしてください。

Basic bread Key

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基本のKEY-道具編 目次-
お菓子作りで使う基本的な道具の使い方などをレシピとともに紹介。
道具の基本的な使い方を知って、手作りをもっと楽しみましょう。

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